kei プロフィール


 少年は150mmのレンズがついたクロームメッキのカメラを愛しそうに手に取った。フィルムを巻き上げたときの機械音、シャッターを切ったときの乾いた音、いかにも精密機械という存在感が少年の心を離さなかった。

 少年はやがてアルバイトができる年齢になり、ある地方新聞社や写真スタジオでカメラマンのバイトをした。バイトといえば助手や雑用係りが普通だが、カメラマンとして扱ってもらえたのは運が良かったのだろう。

 彼は大学を卒業するとき、ある新聞社の写真部長に誘われた。が、それを断った。彼は思った。「一番好きなことでお金をもらえるのはうれしい。だが、それが苦しみになり好きなことが嫌いになったら悲しい。」と。実は、彼は報道写真にはあまり興味が無かったのだ。

 年月は経て、彼はフォトグラファーとなった。彼はいまでも写真が好きなことを幸福に感じている。


kei 略歴
  
夜の写真学校 第4期修了 
瀬戸正人氏に師事 
  
【主な写真展】 
2001個展 キヤノンサロン 銀座、札幌、仙台、大阪 巡回
2003個展 PLACE M 「The Filmed Feeling」
2005個展 新宿コニカミノルタプラザ 「Through The Smoked Glass」
2007個展 PLACE M 「ノッポの視線」
2007個展 新宿ニコンサロン 「東京シアター」
2008個展 新宿コニカミノルタプラザ 「東京シアター リアル or フェイク」
2009個展 PLACE M 「東京シアター 〜R・P・G〜」